イザちゃんの気まぐれ日記 - 仕事も恋愛も頑張る人を応援したい♪

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新しい価値を生む”組み合わせ”を考える!佐々木紀彦 さん著書の「編集思考」

佐々木紀彦 さん著書の「編集思考」を読みました(*^-^*)📚

NewsPicksStudios CEOの著者さんが、『編集思考』と題して、異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す「編集思考」を指南してくださる一冊です。

新しい価値を生む”組み合わせ”。
モノが溢れた時代、ビジネスには「編集」が必須となります。

この機能とこの機能を合わせたらおもしろいのにな。
商品・サービスを使っていて、こう思った経験ありませんか?

本書は、モノが満ち溢れている社会でも、新しい価値を生み出し、ビジネスで勝ち抜いていくための思考法として、「編集思考」について書かれています。

著者さんは、「編集」という言葉をつぎのように定義しています。
『素材の選び方、つなげ方、届け方を変えることによって価値を高める手法』

この定義に沿うかたちで、
 STEP1:セレクト(選ぶ)
 STEP2:コネクト(つなげる)
 STEP3:プロモート(届ける)
 STEP4:エンゲージ(深める)
この4ステップを通じて、「編集思考」を体系的に示していきます。

昨今、編集者経験のある方の活躍がとても目立っているように感じます。
それだけ、時代の求めるスキルを持っている証拠だといえます。

では、「なぜ求められているのか」「ビジネスパーソンはどう活かせばいいのか」。
編集思考の磨き方から、編集思考で成功を収めている企業事例まで、丁寧に語り尽くしています。

◎日本企業の停滞は、編集思考を見失っているからである
Netflix、Disney、メルカリなどは、編集思考で新しい価値を提供している
◎編集思考が一番欠如している業界は、出版業界である

”編集”という切り口での、企業・社会の分析が特におもしろい箇所。
そして、分析を楽しむうちに、「編集思考のスキルを鍛えなければ!」という気持ちをうまく喚起してくれます。

新しい価値を生み出したいけど、モノで満ち溢れた社会では難しい。
だれもが思い苦しんでいることです。

この状況を打破する方法こそ、編集思考なのです。
新しい価値を生み出す”組み合わせをみつける”ことと、”編集のスキル”が最適な相性だからです。

もちろん、組み合わせ方法だけを知っても、なにも生まれません。
STEP1につながる土台として、多くのヒト・モノ・コトを知っている必要があります。

ここについても、土台作りに役立つ”3つのリソース”として、きちんと解説されています。
最後まで、読者を置き去りにすることなく、「編集思考」を丁寧に説いてくれます。

モノに満ち溢れた社会では、まったく新しいものが出現することは大変少ないです。
新商品・サービスの大半が、すでに世の中にあるモノの新しい”組み合わせ”です。

であるならば、”組み合わせ”の手法である「編集思考」。
身につけたいですよね。

【本書の主な抜粋】
日本の組織には負けパターンがあります。
それは、「縦割り病」です。
「横串」がうまい創業リーダーが去るやいなや、「縦割り」の官僚が跋扈し、自滅してしまうのです。

■「縦割り」をもたらす3つの原因
(1)人材の多様性の乏しさ
(2)大学教育のあり方
(3)日本型企業のカルチャー

「経済×テクノロジー×文化」のトライアングルを編集することこそが、これからの時代に個人が躍動するカギであり、日本を変えるカギになる。
これが、著者さんの結論です。

編集という言葉にはさまざまな定義がありますが、私は「素材の選び方、つなげ方、届け方を変えることによって価値を高める手法」だと考えています。

現代は、「組み合わせでしか新しいものは生まれない」と言っても過言ではありません。
ここ最近のヒットを見ても、何らかの組み合わせによって生まれているものばかりです。
電話×パソコン×ネット=iphone
テレビ×ネット×ドラマ=ネットフリックス
車×シェア×ネット=Uber
家×シェア×ネット=Airbnb
モノ×シェア×スマホ=メルカリ
アイドル×選挙×コミュニケーション=AKB

■編集思考の4つの機能
STEP1:セレクト(選ぶ)
STEP2:コネクト(つなげる)
STEP3:プロモート(届ける)
STEP4:エンゲージ(深める)

今後の日本では、頑強な縦割りは徐々に崩れていくはずです。
もっとカジュアルに複数のコミュニティに出入りして、いろんな自分を持つことができるようになるでしょう。

映画村、テレビ村、活字村などに分かれていた村同士が溶け始めて、コンテンツの自由度が飛躍的に高まっているのです。

コンテンツ産業こそが、もっとも有望です。
編集思考を駆使して、新しいストーリー、エンタメ、芸術を創れる人の価値が飛躍的に上がると確信しています。
それを証明しているのが、ネットフリックスの快進撃です。

リエーターファーストに徹したほうが、いい作品が生まれ、巡り巡ってユーザーに資することになる。
リエーターファーストこそが、コンテンツ業界の勝利の鉄則なのです。

■編集思考の土台となる3つのリソース
・教養(知のネットワーク)
・人脈(人のネットワーク)
・パワー(権力と権威のネットワーク)

■編集思考を磨く6つの行動
行動1:古典を読み込む
行動2:歴史を血肉とする
行動3:二分法を超克する
行動4:アウェーに遠征する
行動5:聞く力を磨く
行動6:毒と冷淡さを持つ

ビジネスパーソンが、テクノロジーや経済に精通するだけでなく、自然と文化を語り、文化を愛し、文化にお金を投じ、経済とテクノロジーと相互に折り合いながら循環させていく。
そんな、かつての日本にあった生態系を、これから再構築していきたいと思っています。

■大事な実践ポイント
・興味のあるコミュニティには積極的に参加する
・古典を読む
・歴史を学ぶ

【新しい価値を生む”組み合わせ”を考える!】
新しい価値を生み出す”組み合わせをみつける”ことと、”編集のスキル”を磨きつつ、
モノが溢れた時代を生き抜くために大事な考え方について、
学び気づきの多い素敵な本でした(#^.^#)ノ

 

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