イザちゃんの気まぐれ日記 - 仕事も恋愛も頑張る人を応援したい♪

日々の読書からの書評、そして、男女の恋愛観をメインに、まとめているブログになります(*^^*)♪

モノを売ろうとするほど売れない時代に何を売る?永井孝尚 さん著書の「売ってはいけない」

永井孝尚 さん著書の「売ってはいけない」を読みました(*^-^*)📚

マーケティング戦略アドバイザーの著者さんが、『売ってはいけない』と題して、
身近な企業事例をベースに、「売らなくても儲かる」仕組みのつくりかたを解説してくださる一冊です。

「モノを売ろうとするほど売れない時代に、何を売れば良いのか」
その真髄に迫ります★

「今がお得!」「オススメですよ!」
最近、店員さんのこうした声掛けで購入した記憶がありますか?

本書は、従来とは180度違う「売らない」という発想への転換により、V字回復を遂げた企業事例をベースに、「売らなくても儲かる」仕組みのつくりかたが書かれています。

ピーター・ドラッガーはいいます。
マーケティングの究極目的は販売を不要にすることだ』と。

大量生産・大量消費型モデルから脱却できずに低迷する企業。
今、ここから脱却してV字回復を遂げて好調な企業が目立っています。

その企業を分析すると、形は違えど、ドラッガーの言葉を実践していると著者は指摘します。
つまり、「売る」から「売らない」へシフトしたのです。

ビジネスなのに売らない?
売らないでどうやって利益を出すの?

おそらく、こうした疑問や疑念が浮かんだ方が多いとおもいます。
しかし、読み進めていくと、「?」が浮かぶ人ほど発想の転換が必要なのだと感じるようになります。

最新のマーケティング戦略が学べる内容です。
ですが、印象に残るのは「これぞビジネスの原理原則だ」というものばかりです。

「商売とは顧客の課題を解決すること」などが、まさにそうです。
発想の転換とは、原理原則を時代に合わせてどう表現し直すかに通ずるのだと感じます。

この原理原則と表現がリンクしているときは、ビジネスは好調に。
関係性が崩れると、ビジネスは低迷したり退場を余儀無くされる。

ビジネスが低迷している、ビジネスのやり方に限界を感じている。
私自身も含め、こうした方は、特に読んでみることをオススメします。

【本書の主な抜粋】
ネット販売の覇者アマゾンがリアル店舗を試行するのは、アマゾンが「実際に商品に触れることができない」というネット販売のジレンマに突き当たっているからだ。
言い換えれば、リアル店舗にはリアル店舗ならではの価値があるのだ。

蔦屋家電+は、マーケティング調査目的のショーウィンドウなのだ。

ネット時代の今だからこそ、リアル店舗では「情報流(商品情報や顧客情報のやり取り)」の役割が増している。
そのためには、店の役割を「売る」ことだけに留めないことも、必要なのだ。

ラクサス、ブックスキャン、吉田カレーは、いずれもあえて顧客を選ぶことでコストを下げ、値ごろ感を打ち出し、高品質のサービスを提供している。

■「売ってはいけない」相手を見極める5ステップ
①ベストな顧客名をリストする
②最悪な顧客名をリストする
③ベストな顧客の特性を把握する
④最悪な顧客の特性を把握する
⑤理想的な顧客のプロフィールを決める

顧客が商品を選ぶ基準は、「機能」「信頼性」「利便性」「価格」とシフトしていく。
だから、アピールポイントも変える必要がある。
しかし、「価格」までシフトしてしまうと価格勝負に陥ってしまう。
だから、顧客が選ぶ基準が「価格」にシフトする前に、顧客も気づかない課題や利便性を発掘し、顧客が買いたくなるようにすることが必要だ。

必要なのは、顧客目線で自分の強みを考え抜くことだ。
必ずしも品揃えに頼る必要はないのだ。

言葉や情報を盛りすぎると、逆に、伝える力は急激に弱まるのだ。
本当に必要なのは、逆だ。
「盛る」のではなく、「削る」のだ。

情報があふれるいまの時代に必要なのは「刺激的なメッセージ」ではない。
「共感」を生み出すことなのだ。

新商品は、「顧客の痛みの大きさ」を基準にして徹底的に絞り込むことが大切なのだ。

「解決するためにはお金を出してもいい」という顧客の課題を見つけ出し、その顧客が「どうしても欲しい」という商品に仕上げることが必要なのである。

サブスクで成功するには、まず、新しい顧客体験を創り出すことが必要だ。
たとえば、今まで高くて手が出なかったものを安くなる。
あるいは面倒なものを簡単にする。
そして、サービスを継続するためには収益化も必要だ。
これらが両方とも実現できないサブスクは、早めに見切りをつけて撤退すべきだ。
成功するサブスクは、これらをクリアしている。

どんどん新しいことに挑戦しよう。
もちろん時には失敗もある。
その時はしっかり学ぼう。

■大事な実践ポイント
・付き合いたいベストな顧客像を書き出す
・顧客目線で自分の強みを考え抜く
・新商品は、「顧客の痛みの大きさ」を基準にして徹底的に絞り込む

【「売らなくても儲かる」仕組みを科学する】
モノと情報があふれるいまの時代に必要な思考と、
失敗から学ぶことの大事さを改めて感じることのできる、
学び気づきの多い素敵な本でした(#^.^#)ノ

 

よろしければクリック応援お願いいたします(*^^*)

↓↓↓

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

 


#永井孝尚 #売らない #儲かる #仕組み #マーケティング #ドラッガー
#原理原則 #ネット #リアル #目的 #共感 #課題解決 #問題解決 #サブスク #顧客体験
#読書 #学び #気づき #面白い